童話です。

   少し長いですが よかったら どうぞ。

 

 

 

<童話> まいちゃん そらへいく

ぐっ ぐっ ぐっ

ほわ~ん

てんちゃんちの すいはんきの なかの はなしごえ

おはなし しているのは おこめの まいちゃん こめおくん こめた くんです。

 

しゅっ しゅっ しゅっ しゅっ

 

すいはんきから  まっしろな ゆげが でてきました。

ゆげは、もく もく もく そらへと のぼっていきます。

 

「うぁ~。ゆげって くもみたい。」

 

まいちゃんは、ゆげをみあげ うっとり。

 

「ぼく たんぼにいるころから おもってた。くものうえに いきたい って。」

 

「よし、くものうえへ いこう!!」

 

カチャン

 

ごはんが たけました。

 

あったまって ふっくら つやつやになった まいちゃんたちは すいはんきから

ほっこ ほっこ でます。

 

 おそらへ いくぞ ♪

 おそらへ いくぞ ♫

 おそらへ いくぞ ♩

 お~!!!

 

てをふり あしをふり げんき いっぱい。

まいちゃんたちは、するりと ゆかに おり 

げんかんから そとへ でました。

 

のはらを ぬけ おがわに そって あるいていくと たんぼに つきました。

たんぼには おたまじゃくしくんが いました。

 

「たのしそうだね。どこへ いくんだい ?」

 

「くもの うえよ。」

 

「くもゆきのバス いま とおったよ。」

 

「え~~~っ!!! もう?」

 

「くもゆきは、ひに いっぽんだけだよ。」

 

「はやく いかなきゃ。」

 

まいちゃんたちは あわてて はしりだしました。

 

「まって~ぇ。おいてかないで~~~。」

 

まいちゃんは ひとり おくれてしまいました。

 

「はやく こいよ。のりおくれるぞ。」

 

「きゃあ!!」

 

コッタン

 

まいちゃんは こいしに つまづいて こけてしましました。

 

「だいじょうぶ ?」

 

こめたくんは、まいちゃんに かけよります。

 

「いたぁ~い。」

 

「おひざから ちがでてる。」

 

まいちゃんの ひざから ちが たら~り と でています。

 

こめたくんは そばにあった よつばのクローバーを ペタンと はってあげました。

 

「あるける?」

 

しく しく なく まいちゃん。

こめたくんは、まいちゃんを おんぶしました。

 

そこへ わらでできた たわらがたの バスが 走ってきました。

 

「わたしたちも のせてください。」

 

おおごえを だしながら、てをふると 

ほかに じょうきゃくも なく バスのうんてんしゅの かかしおじさん は きもちよく とまってくれました。

 

「さぁ おのり。」

 

バスは、たんぼの あぜみちを すすみ

おがわを とびこし、

そらに まいあがろうと した そのとき

 

じゃっき~~ん!!

 

バスのうしろで おとが しました。

おおきな あかい にほんの はさみが うしろのまどから みえます。

 

 

 

「きゃ~~っ。」

 

まいちゃんが ひめいを あげました。

 

「たいへん!!ザリガニだ!!ザリガニが おそってくる。」

 

「かかし おじさん いそいで!!いそいで!!」

 

かかしおじさんは、おもいっきり アクセルを ふみます。

 

ザリガニは ずん ずん まえに やってきました。

 

ます、ます アクセルをふみこむ かかしおじさん。

 

ところが、バスは、プスン プスン と おとがし とまってしまいました。

 

とうとう ザリガニは、バスのまえに やってきました。

まどから ザリガニのかおが ぬ~っと はいってきました。

 

「きゃ~~こわい。」

 

もう だめだわ。。。。

 

そうおもったとき

 

「ごめんなさい。」

 

ざりがにくんは、もうしわけなさそうに ペコリと あたまを さげました。

 

とうみんから めざめたての ザリガニくんは、ねぼけたまま

ふぁ~~~と のびをしたとき

ふりあげた はさみが バスに あたちゃったんですって。。。。

 

バスのうしろは、おおきく ばっさり きれて います。

かかしおじさんは、バスをおり しゅうりを はじめました。

 

「おじさん なおる ?」

 

「う~む。エンジンは、なおせそうじゃが・・・

 この あなは のう・・・このあたりには、わらは ないし。。」

 

「わらじゃなくても かわりになるもの さがそう。。。」

 

こめたくんは、あたりを きょろ きょろ みわたし いろんな くさ をあつめました。

ザリガニくんも ちょっきん ちょっきんと くさを きる おてつだい。

 

「ね。これも つけていい?」

 

「うん。かわいいね。」

 

まいちゃんは たんぽぽ を つけました。

そして みんなで まどのまわりに れんげや すみれも つけました。

バスは はるかぜに のったような とっても かわいい バスになりました。

 

「こんな かわいい バスでいけるなんて とっても うれしいわ。」

 

まいちゃんは、バスのまわりを とびはね おおはしゃぎ。

 

「エンジンも なおったぞ。さぁ しゅつぱつ じゃ。」

 

 

 

まいちゃんたちが バスにのると ザリガニくんは

 

「いってらっしゃい。」

てをふりました。

 

バスは、ゆっくり、そらに まいあがり、ぐんぐん のぼって いきます。

 

ふっか ふっか ふわん ふわんの くもが いちめんに ひろがるところに きました。

 

「とうちゃくじゃ。」

 

「わぁ~い。」

 

バスのドアが あくと まいちゃんたちは、そぉ~っと くものうえに あし をおろしました。

 

「きもち いい~~。」

 

「くもって あったかいのかと おもってたけど、ひんやり、つめたいんだね。」

 

まいちゃんたちは、くものうえを ぴょん ぴょん とびまわり 

 

そして

 

ねそべりました。

 

したをみおろすと たんぼの みずは、ゆらゆら ゆれているようでした。

 

「たんぼって ゆりかご みたい。」

 

「じゃぁ、くもは おふとんだ。」

 

「おそらと じめんに だっこ されている みたいだな。」

 

おひさま ぽっか ぽっか

コッカリ コッカリ ゆらゆら

たんぼの ゆりかご

 

「きょうは、てんちゃんちの たうえのひ ね。」

 

「うん。ぼくたち また ゆりかご で おおきく なれるさ。」

 

「ゆらゆら ゆれて みどりになって、みをつけ かがやけるんだ。」

 

まいちゃんたちは、たんぼのゆりかごが こがねいろの いなほで あふれ

キラキラ かがやく ほうせきばこになる すがた を おもいうかべました。

 

「ほんとうに おそらに これて よかったわ。」

 

「これで きもちよく てんちゃんの げんきのもとに なれるよ。」

 

「うん。てんちゃん げんきに おおきく なってくれたら とっても うれしいよな。」

 

「きっと てんちゃんのなかも ふわふわ のゆりかごの ようだとおもうわ。」

 

「あったかそうだ。」

 

まいちゃんたちは、にっこり ほほえみました。

 

「さぁ。かえりましょう。」

 

そういったとたん おひさまの ひかりが きら~り とさし

くものすべりだいが あらわれました。

 

くものすべりだいは、ふわん ふわん。きらん、きらん かがやいています。

 

まいちゃんたちは、すべりだいを すべり おります。

ひゅ~ぅ~~~

 

すとん すとん すとん

 

それから

 

おしおを ぱっ ぱっ

 

おいしい おいしい のりのマントを くるり と つけて

 

にっこり おべんとうばこに はいりました。

 

トッ トッ トッ トッ

 

てんちゃんが おきてきました。

 

てんちゃんは、おべんとうを のぞいて。

 

「うわぁ~。きょうの おにぎり とびっきり おいしそ~~。」

 

てんちゃんは、おべんとうをもち、げんかんから ドアをあけ、そとにでました。

 

おそらには、まっしろな くもが 

 

ぽっかり ぽっかり うかんでいます。

 

くもの おにぎりが ならんでいるようでした。

 

ふわ ふわ おにぎり ふんわりんこ

 

ころ ころ おにぎり ころりんこ

 

「いってきま~す。」

 

てんちゃんは、げんきよく たうえに でかけて いきました。